左にテンキーがあるキーボードが作りたい [2]

左にテンキーがあるキーボードが作りたい第2回です.基板設計の続きやっていきましょう.


前回こんな感じのキーボードにしようかと考えていたものですが,このままでは作れないものでした(ただの設計ミス).

という感じで今回は”左にテンキーがあるキーボード”の配列を引き続き検討していきましょう.

何がだめなのか

そもそもなぜ前回の配列だと作れない(技術力的に)のかについて説明します.

結論から言えばキーが多すぎるためです.

スイッチを制御しているマイコンであるProMicroには18個のデジタル入出力ポート(?)があります.この18ポートでキーマトリックスを作ることでどのスイッチが押されたのかを識別しています.



マトリックス(matrix)は行列を意味するため,18ポートであれば9 x 9(9行9列)の行列が作れることになります.したがって,81個のキーが制御できるわけです.

逆に言えば,18ポートしかないProMicroでは81個以上のキーを識別できないことになります(分割キーボードのようにProMicroを2台使う場を除き,1台で使用する場合).

前回設計した配列では87キーのため,1台のProMicroでは作れないことになります.これが設計を変更するへと至った理由です.

修正と再検討

81キーに収まるように配列を修正したのがこちら.


テンキーがあること以外は普通の配列になってしまいましたね.
しかし,これなら81キーピッタリなので作ることはできます.

赤字は別のレイヤーを示しています.これなら実用可能な配列ではないでしょうか.
実際,初めて自作したキーボードの配列はこの配列からテンキーをとったものと全く同じです.日常使いでしたら不満もなかったので問題ないといえるでしょう.


悪くない気がするのでこの配列で設計を進めようと思います.

悩んでいても面白くないので,とりあえず話を先に進めていきます.設計を進めていく中で問題があればまた戻ってくればいいだけですからね(今は時間が半無制限にあるので).

次回はKicadで設計作業に入ります.

ではでは~

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