フィルムカメラを買ったら幸せになれた

キーボードについての話ばかりだったのですこし違う話題を.
2021年12月ごろに人生で初めてカメラを買いました.厳密にはトイカメラを8月ごろに買っているのですが,ちゃんとしたカメラという意味では初めてです.

それが,Canon AV-1というフィルムカメラで,それ以来フィルムカメラブームがやってきました.

なんでフィルムカメラを買ったのかとか,買ってみてどう思ったとか,つらつらと忘れないように書いておきます.

フィルムカメラを買ったら幸せになれました.
そーゆーことです.

内容は薄いのでスライドショー的に見てもらえれば良いと思います.


(これが一番お気に入りの写真だよ)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400

Lo-Fi(ローファイ)

私がフィルムカメラに興味を持ったのは,数年前になります.

当時,若い世代で”写ルンです”が流行ったりしていました.で,その写ルンですのレンズをミラーレスカメラに取り付けられるWtulenseと呼ばれるレンズを知ったことが大きなきっかけでした.厳密には,当時自分の中ではやっていたlo-fi hiphopについて何となく瀬戸弘司さんの動画を見ていたら,lo-fiについての話の流れとして知った感じです(うろ覚え).


(この写真はWtulenseとは関係ないよ)
KodakM35/KodakUltraMax400


このレンズは,デジタルカメラでありながら,”そんなにきれいじゃなくてもいいよね”みたいな感じの写真が撮れるレンズで,いわゆるLo-Fi的な写真が撮れました.

写ルンですのプラスチックレンズを使った作品は,デジタルでありながら独特の雰囲気を持っていました.このレンズを知ると同時に,Lo-Fiと呼ばれる文化(?)にとても魅力を感じていました.

技術の進化が著しい現代で,あえてそんなにきれいに映るわけではないレンズを使う.被写体本来の色を正確に写すことをあきらめているようにも思えました.

そんなこんなで,そういったLo-Fi的な写真ってなんかいいなーと何となく思ってました.



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400


この時はカメラを買うつもりはあんまりなくて,”なんかレトロなものっていいよね”とか,”時代を逆行しているのってかっこいい”みたいな感覚しか抱いてはいなかったです.もともとカメラ自体は欲しかったのですが,優先順位は低くて”あったらいいなー”くらいにぼやっと考えてた程度です.

でも,Wtulenseはあくまでもデジタルを前提としていて,もっと時代を逆行した存在であるフィルムカメラ自体に興味が移っていました.これは,私がメカ好きだからっていうのもあると思います.電子制御バリバリのカメラは高性能なのは当たり前だけど,”機械式の制御でシャッターが切れるってすごい”とは以前から思ってました.



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200


そういえば,数年前の村田製作所のCMで機械式のカメラを分解しているものがありましたが,あれを見て私は”やってみたい”とか”どうやって動いてるのか気になる”とか思ってました.今でもやってみたいですが,分解したらもとに戻せる自信は無いので触ってないです...

そういった以前からのメカに関する関心も結構強かったので,電子制御の無いフィルムカメラを触ってみたいと思うようになっていたのかもしれません.

気がついたら興味の矛先がフィルムカメラに写ってました.

トイカメラを買う

そんなことを考えながら時は流れて2021年8月.

フィルムカメラを味見してみたいということでKodak M35を買いました.




フィルムが交換できる写ルンですみたいなカメラではあるんですが,なにしろ見た目がかわいい.色がステキすぎる.

で,このカメラを使ってフィル1本分撮りました.



KodakM35/KodakUltraMax400


現像してみて,その色と雰囲気に魅了されてしまいました.それはもう完全に.

今まで,旅先でiPhoneを使って写真を撮ったりすることは多かったですけど,映りがあまりにも違っていて衝撃でした.

フィルムの影響もト大きいですが,コンラストが強くて,ビビットで,それでいてフィルムの粒子感があったり,全体的に軟らかくて温かみのある写真になってます.感動したのは,とくに何も考えずにとった写真がとっても特別な絵に見えることです.

iPhoneで撮った写真との大きな違いは,撮った写真に対する思い入れが大きいことだと思います.24枚程度しか取れなくて,それでいてプレビューもできなければ,現像するまでどんな写真に仕上がっているのかも分からない.だからこそあーでもないこーでもないと1枚の写真を撮るのに時間をかけてました.



KodakM35/KodakUltraMax400


これは,”単なる情報伝達のため”という写真にたいする認識を変化させるのには十分な体験でした.

いい写真とか,構図とか,絞りが何かも分かっていはいなかったですが,何よりも写真を撮るという行為に喜びと楽しみを感じれていたのが大きかったです.

趣味全般そうですが,楽しんだ者勝ちですよね.

写真撮るのってとっても楽しい!



KodakM35/KodakUltraMax400



KodakM35/KodakUltraMax400



KodakM35/KodakUltraMax400



KodakM35/KodakUltraMax400


(この雰囲気がすき)
KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400


(何撮ってるのかよくわかんないけどすき)
KodakM35/LomographyRedyGrey400



KodakM35/LomographyRedyGrey400

思い立ったが吉日

2021年の12月,年の瀬が迫りくるなか,一眼レフカメラを買いました.

それがCanonAV-1です.

(大好きなうさぎのストラップを合わせて)

最初からカメラを買うつもりだったわけではないのですが,近所のカメラやさんに行ったら欲しくなってしまいました.


このカメラは歴史に名を遺したカメラでもないし,人気があるカメラでもないみたいです(だって安かったから).

買ったときは9割見た目で選んでたので,性能はたいしてどうでもよかったのです.使っていくうちに,このカメラが絞り優先のシャッタースピードオートのカメラだということが分かりました.

(残りの1割は予算です)


(ピント外しちゃってボケてるけどすき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400


初心者にとってしてみれば,露出計を持ち歩く必要もないし,露出のことを考える必要すらないわけですから,ちょうどいいカメラでしょう.

事実,撮りたいときに絞りとピントさえ合わせればぱっと撮れてしまいます.


CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400


(逆光耐性は低くて露出が...でもすき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/FujifilmPremium400


(このフィルムの始まりがとってもすき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakGold200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakGold200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakGold200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200


(想像よりも何倍もきれいにぼけててすき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200


(ピント外してる...)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakColorPlus200



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400


(これは2番目にすき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400


(たしかF8で30秒くらいシャッター開いてた)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400


(露光時間長すぎて露出オーバーだけどこれはこれですき)
CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400



CanonAV-1/CanonFD35-70mmF3.5-4.5/KodakUltraMax400


旅行に行ったり,友達と遊びに行ったり,散歩したりお出かけするのは好きなタイプでしたが,カメラを持ってみるとより一層楽しめる印象です.

何気ない街並みとか,風景に目を向けるようになりました.

”この風景撮りたい”とか,”この構図,この画角いいんじゃない?"とか,いつものお出かけがいつも以上に特別な時間になったような気がします.

で,現像して写真を見返す時に”こんなことあったなー”とか,”この画角悩んだなー”とか,”ピント外してるじゃん”とかそんなことで一喜一憂するのがとっても好きです.

後半のみなとみらいとかは特にそんな感じでした.友人と一緒に撮りに行ったのですが,何回も来て,何回も見たことある風景とか,街並みが新鮮で印象深かったです.夜景とかも,バルブ撮影しながら”ちゃんと撮れてるかなー”とか言いながら歩いているだけでも楽しかったです



おわりに

とくに何かを持論を主張したいわけでもないのでまとまりは無いです.

でも,フィルムカメラってとっても楽しい!

それがすべてだと思います.

Iphoneだと気に入った写真が撮れるまで何枚も撮ってしまうけど,一枚一枚大切に撮るのもとってもいい.

現像してみるまでどんな写真が撮れたのか分からないけど,そのわくわく感と現像された写真を見る時の高揚感がとっても好き.

ピント外してたり,露出がオーバーだったりするけど,そんな写真たちも愛おしく感じれるのがフィルムカメラ,フィルム写真の魅力じゃないでしょうか.


半年ほどフィルムカメラで写真を撮りましたが,正直なところランニングコストに殺されそうです.たのしいからいいんだけどね.

といった感じです.フィルムカメラに魅了された人間の話でした.

カメラの話はたまに書こうかなーと思っています.

自作キーボードについてもよろしく~

ではではー

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