みんなの憧れアルミ削りだしケースをつくる #1
前回作ったマクロパッドとそのケースですが,やっぱり3Dプリンタで作ったケースでは満足できない!
見た目も微妙だし,何より打鍵感がよろしくない.
少し前に遊舎工房に行ったとき,アルミケースに入っていたキーボードの打鍵感が忘れられないのです.コトコトとした心地いい音と,底でキーボードの重厚感を感じさせられました.
アルミ削りだしのケースがほしい!
よし,作ろう.
思い立ったが吉日
と,いうことでアルミ削りだしケースを作ります.
準備するものはこちら.
・NCフライス盤
BT50程度の主軸の機械が良いです.卓上機では難しいので剛性のある機械を選びましょう.5軸であればなおよいです,難しい加工も難なくできます.
・エンドミル
アルミ加工用のエンドミルを用意しましょう.超硬合金を母材とし,DLCコーティングしたものが比較的安価で入手性もよいです.ダイヤモンドコーティングであればなおよいです,鏡面加工もできます.
・アルミニウム
特にこだわりが無いのであれば比較的安価で耐食性に優れたアルミニウム合金であるA5052がおススメです.材料にこだわりたい人はA7075でも使えばいいのではないでしょうか.航空宇宙材料です.
・CAM
適当なプログラムを生成できるソフトウェアを選びましょう.使い慣れたものでよいです.3軸機であれば手書きでも問題ないですが,大変なのでおとなしくCAMを使いましょう.
・技術
機械を適切に操作でき,切削条件等を適切に設定でき,CAMを適切に扱える技術を用意しましょう.なければ外注あるのみです.
すべてそろっていれば作れます!
そんなのねーよ!って人は図面書いて外注するのがよいと思います.最近は2D図面もいらない3Dデータだけで発注できるサービスもあるのでそういったものを活用するのも手ですね.
おわりに
アルミ削りだしケースを自作するのってたぶんめちゃめちゃハードル高いと思います.
でも,ある程度の知識と技術があれば以外とできちゃうので環境の整っている人はぜひ挑戦してみてほしいです.
次回は設計とか材料の準備とかの話になると思います.
お楽しみに...
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※注意※
私は機械工学科の人間なので,機械加工に関する知識や技術を十分有しております.機械加工を行うことは非常に危険であるため,知識を持たない人が機械加工すると命を落とす可能性もあります.本記事はそれらを勧める目的はありません.
安全第一!
ではではー
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